財務デューディリジェンスの目的

M&Aなどを行う際には財務デューディリジェンスを行うことが必要です。

この財務デューディリジェンスを行うことで、M&Aをしたい、買収したい企業の財務状況や経営状況を確認できるほか、買収したい企業が適切な会計業務を行っているかどうか、ということを明確にすることが出来ます。

財務デューディリジェンスを行うことで主にどのようなことが分かり、どのようなことを目的に財務デューディリジェンスを行うことが必要になってくるのでしょうか。

■財務デューディリジェンスの目的

財務デューディリジェンスは相手先の企業の財務状況を明確にする、適切な会計業務が行われているかを明確にすることが目的です。

主に分析を行う項目としては次のようなものがあげられます。

・財務諸表の分析

財務諸表の分析を行うことによって、その企業の資産、負債状況が明らかになります。財務諸表の分析を行うことで、資産・負債価値を確認できるとともに、帳簿外の資産・負債の存在についても確認することで、その企業の経営の健全性、営業における利益などを確認することができるため、経営上問題のない企業なのかの判断基準になります。

 ・事業計画書の確認

今後の経営方針を確認する、今後の成長性や事業の安定性を確認するためにも事業計画書の確認は必須です。

この事業計画書の確認を行うことによって、企業の立ち位置やストロングポイントをどのように買収後も生かすか、また、買収後の自社とのシナジー効果を生むのか、ということを検討することができます。

この他にも、負債の状況、借入の返済計画などといったことを分析することで、事業価値だけでなく株式価値に関する情報を正確に取得することができます。この情報をもとに実際に買収に動くかどうかということを決定する材料にすることができます。

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